
こんにちは。しらぬいです。
みなさん、スーパーで買いものされますか?飲食店で食事をすると、500円するから揚げが冷凍食品だと、2倍の量入って300円だったりします。スーパーで買う商品は、飲食店で食べるものよりも安いなと思ったことありませんか。
「安い・・・、食品メーカーって儲かっているのかな・・・。」
とたまに不安になるくらい食品が安いときってありますよね。
同じジャンルの商品でも、値段の違うものがあります。例えば、ドレッシング1つとっても、100円のものもあれば、300円のものもあります。今回は、メーカーがコスト削減のためにとる方法を解説し、なぜ安くできるのかという目線で話をします。
食品工場で、1品を大量生産すると、量を作れば作るほど、それにかかる人件費や時間的コストがかからなくなり、コストが安くなります。皆さんが、キッチンで料理をされるときを想像してください。1人前ずつ作るよりも、5人前一気につくってしまえば、かかる時間も手間もうきます。
メーカーは、原料(材料)を仕入れる段階から、大量に仕入れて、大量に加工することで、商品あたりのコストを落とそうと考えます。
もちろん、1商品あたりの単価が下がる一方で、メーカーにもリスクがあります。
大量に作ったものが売れなかった場合の在庫リスクです。食品ロスの主な原因は大量仕入れ、大量生産による、原料や製品の在庫が多いことですね。
皆さんは、世界にほぼ無限にあるという資源をご存じですか。
「水」と「塩」です。
世界の7割は海です。海には塩が含まれています。ですので、水と塩を多く含む食品は、単価が安いです。
特に顕著なのは、レトルトカレーです。値段の安いものは、塩やうま味調味料を多く入れて味をの濃さを調整したり水を極力多く入れて、価格を調整します。また、調味料や、でん粉、糖など、かさましや重量稼ぎに加えて、原価を調整します。
これだけ聞くと、食品メーカーが悪いように聞こえますが、実際にこの価格で提供しないといけないという市場のハードルがあり、なくなくしている側面もあるように感じます。
食品は、相場価格が一般に知られているもので、消費者の方が敏感になりやすいジャンルになります。食品のカテゴリでは、10円や20円の差で消費者が買うか買わないか、流通業者が仕入れるかどうかが左右される世界です。大量生産の薄利多売になりがちな商売で、原材料価格の高騰を受けながら、現行の価格で提供できる食品メーカーの技術は、むしろ賞賛に値するものと思っています。
安い加工食品をおいしくないというイメージがあるのは、そのような価格調整のおかげで、味が一辺倒になりがちで、味が濃いだけの特徴のない商品になりがちです。
それが理由で安いというのを知った上で購入を検討したいものですね。
仕入れ先や卸先を検討して、安くする方法があります。これは、どの商売でも同じですが、同じ品質のものを仕入れたり卸したりする際に独自のルートがあると安く提供できます。
スーパーとの直接取引や、流通業を介さない直営店などは、比較的単価を安くすることが可能です。しかしながら、数量をさばくことが見込めない直営店などでは、利益率を高めに設定した商品が並びがちです。なので、市販用の食品が直営店で並んでいるような場合にそれを購入すれば、メーカー側が儲かりやすい構造になっています。
食品は、いろいろな種類の新しい商品が求められており、新商品の回転という意味では、他業界にはないくらいの回転率で回っています。新商品を開発しながら、それでいて消費者の求める価格に設定調整できる生産技術と管理技術があってこそなしえるものです。なぜ高いのか、なぜ安いのか、理由を知った上で、何を買うのかの判断基準の一つになると、生活の質が少し上がるのではないのでしょうか。
それでは。
大量仕入れ、大量生産するから安い
安い原料の割合を増やして、中身の原価を下げる
ルートを改善して安くする

安いものには安いなりの理由と工夫でいっぱい
